富山ガラス造形研究所の日々

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カテゴリ:授業( 95 )


2011年 07月 09日

材料学

今日は土曜日、というのに学生が全員来ていて何やら講義を受けています。
特別講義かな?
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ではなくて、専門講義の材料学です。講師の先生は旭硝子に長年勤められ、ガラスの研究を
されてきた河口年安先生です。
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内容は、「ガラス特有の性質について、各種化学成分の影響も取り混ぜ、ガラスの原子的配列との
関わりを知り、また、ガラス原料、溶融、成形、加工についての基礎、及び代表的工業生産の
ガラスの特徴と製作技術を概説する」というもの。講義は何日かに分けて行われます。
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今日の午前中は強化ガラスの話。イオン交換法、風冷強化法、歪みや応力、といった
普段聞き慣れない言葉がたくさん出てきます。
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おや!一生懸命聞き入る学生に混じって、G助手の姿が!そうなんですよね、
難しい内容ですが、科学的にガラスの性質を理解出来るから実はすごく面白いのです。
講義の内容が全部分からない学生さんもいると思いますが、後できっと役に立ちます。
卒業後制作を続けていけば、きっと後で「あの時、先生が言っていたのはこういう事か!」
となる人も多いはず。

普段の制作で発見したガラスの表情や現象、疑問に思った事等、様々な事について
学生から質問が尽きません。僕もじっくり受けてみたい授業の一つです(T)
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by toyamaglass | 2011-07-09 11:25 | 授業
2011年 06月 09日

キューブ!!!

毎年この時期になると、造形科1年生のホットワークのクラスでは8cm角のガラスの立方体を作ります。

塊です。

なぜかと言いますと、コールドワークの課題で使う素地を作るためなのです。

まだ吹きガラスを初めて2ヶ月足らずの1年生に、いきなり4回も5回も巻いて〜、だなんてちょっと酷なことを
言っているのはわかっているのですが...

でも、ちょっとくらいの無理ならした方が上達も早い!ということで、やっています。
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鉄製の型に軟らかいガラスを入れて立方体の形にしていくので、みんなが同じ形を作れるのです。
中神先生の説明を聞くみんなの顔、真剣です!!
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まずは、どろどろに融けているガラスを巻いて来た後、マーバーと呼ばれる鉄板の上で形を整えていきます。

はたから見るとあまり大変そうではないけれど、やってる本人はそりゃもう大変。


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そして立方体の型にスムーズに入るように、前もって四角くつぶしていって、
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型に入れます!!
そして竿とガラスを切り離すためにくくりめを入れ、
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完成〜!!
となる訳です。

造形科1年生の吹きガラスの授業では4人がひとつのチームとなって制作を進めています。
今回のキューブ作りでチームの団結力も強くなったのでは!?

頑張って作ったキューブ。
コールドの授業で素敵に仕上げて下さいねっ!!(K)
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by toyamaglass | 2011-06-09 20:54 | 授業
2011年 05月 23日

毎週月曜日。

研究所では前期の間、選択授業が行われています。

選択授業とは造形科の学生を対象に、ステンドグラス、バーナーワーク、ジュエリー、金属加工の
4つのクラスの中から、自分の興味のあるクラスを選んで受講する授業なのです。

今回はその中からバーナーワークの授業の様子をご紹介!!

バーナーワークとは読んで字のごとく、バーナーを使ってガラスを溶かしながら制作する技法のことです。
みなさんもトンボ玉などご存知ではないでしょうか?
小さい世界に、とても密度の高い世界を表現できるのがバーナーワークの特徴です。
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おっと!バーナーブローに挑戦している学生が!
小さい吹きガラスのようですよね。簡単そうに見えますが、これがなかなか難しいのです。
でもでも練習の成果!ぐんぐん上達しています。

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そしてこちらは酸素バーナー!
より高温の炎が出るこちらのバーナーでは、キッチン用品などでお馴染みの耐熱ガラスを溶かすことができるのです。
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高温のガラスはオレンジ色に発光し、なおかつ炎の光も吸収し、ガラス全体が光っているみたい。
制作途中も、とても美しいです。

このバーナーワークのクラスを教えて下さっている先生はというと、、、松島巌先生です。
岡山から富山まで片道5時間かけ、はるばる教えに来ていただいてます。(本当にありがとうごいます!)
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こちらはその松島先生がデモンストレーションで制作した作品の数々。
コアガラスという古代の技法に魅せられ現在まで制作してこられた先生ならではの作品です。

来週は先生がコアガラスのデモンストレーションを見せてくれるそうです!
今から楽しみです!!(K)
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by toyamaglass | 2011-05-23 16:27 | 授業
2011年 05月 21日

一年生の様子

入学からあっという間に2ヶ月が過ぎようとしています、
授業は始まったばかり。そこで一年生の様子を少し御紹介。
Time flies, almost two months is past, but classes just began.
and today let's see 1st year student.

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基礎の立体造形を学ぶ授業の課題、首像です。
this is foundation 3D class, and subject is statue of classmate.
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粘土と石膏と格闘している感じ。まさに戦場ですね。
they are fighting with clay and plaster, it looks like battlefield!!

課題の数も多く一筋縄でいかない物ばかり。でもまだ始まったばかりです。
みんな頑張って下さい!(T)
It's really busy and tough, but ichi-nennsei, you can enjoy and do it !!
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by toyamaglass | 2011-05-21 18:21 | 授業
2011年 02月 19日

卒制レポート2 講評会

ついに卒業制作の講評会を迎えました。
Finally, today we have a critique of graduation work.
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卒業制作の講評会は研究所の全学生と教員が参加する非常に重要な講評会。
広い会場が狭く感じます。
The critique is very important event, so all students and teachers will join together.

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場所は展示会場の富山市民プラザにて、特別講師として研究所顧問の武田厚さん、
ガラス作家西悦子さんに来て頂きました。実際に作家、評論家として活躍されている
お二人それぞれの立場から、プロの意見を頂きました。
Here, exhibition place is Toyama shimin-plaza, and we invited two person to get comments,
Takeda Atsushi who is the adviser of our institute, and Nishi Etsuko who is a famous glass artist.

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今年はなかなかユニークな作品や発表も多く、その一部を御紹介。
120kgもあるガラスを宙に吊った作品を発表した人。
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ロボットのイメージを形にした人。
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今までにあまり見た事無い発想と評価された人。
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実際に触って体験する作品を発表した人。
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パフォーマンスを組み合わせて発表した人も。

思う存分力を出し切れた人、出し切れなかった人。
伝えたいことを表現できた人、表現したいことをうまく伝えらず悔しい涙を見せた人。
しかし2年間の集大成、思いの込められた作品ばかりで本当に見応えがあります。

期間中は学生が会場にいますので、質問やご意見ありましたら是非声をおかけ下さい。

最後に渋谷先生の総評として、「教員に相談しないと制作がなかなか進まない学生が
比較的多かったように思う。これからはもっと自分自身に自信を持って、
失敗しても良いから自分の力で切り開いて行って欲しい」。

卒業後は学校の中と違い、厳しい社会や時間の中で工夫して制作を続ける必要があります。
今まで懸命に課題に取り組み身につけた力や、卒業制作でみせたパワーでいろいろな困難を
自信を持って乗り越えてほしい、という厳しくも暖かいエールに聞こえました。(T)
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by toyamaglass | 2011-02-19 09:52 | 授業
2011年 02月 11日

1年生講評第2弾!キルンワーク!

先日ホットワーククラスの講評の様子お伝えしましたが、
翌日はなんとキルンワーククラスの講評!前日は講評後に元麻布ギャラリーでの
展覧会オープニングレセプションもあり、忙しいスケジュールの中、
1年生はどんな作品を仕上げてきたのか。

Today, we have a kiln work class-critique of 1st year student.
But, yesterday, they had the critique of hot work class and also opening party
of the exhibition at Motoazabu Gallery in Toyama. In such a hard schedule,
is it possible that they can make good work for this critique?

今回の課題は、「技法及び他素材との併用をテーマに、キルンワークの技法を
用いて制作する」というもの。
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金属の磨いた表情とキャストしたガラスを組み合わせたものや、
A work, combined casted glass with glaring iron,
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金属を一緒にキャストしたもの、
glass casted with metal,
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パートドヴェールと接着等を組み合わせ絵画的に表現した作品、
composed glass parts using the pate de verre technique, with glue,
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キャスティングとスランピングの技法を組み合わせたもの。作品が作り出す影も魅力的です。
mixed kiln work technique, casting and slumping. The shadow is beautiful.
It is one of the very important point for showing glass work.
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実験的な作品も多く、ガラスが見せる思いがけない表情に皆興味津々。
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イメージを形にする為、難しい技術に挑戦した作品も。
for making form as same as image of drawing, tried hard working and using difficult technique.
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casted glass with blown piece, and used japanese paper,
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「キルンクラスは年間4つの課題しかありませんが、講評の度に作品が成長しているように
感じられました。課題一つ一つをひた向きに取り組んでいる成果が表れていると思います。」
総評として渋谷先生からこんなメッセージが。学生の時は一生懸命制作に取り組んだ分だけ
伸びます。一息入れつつ、全体の講評会に向けて皆また再始動ですよー。(T)
as you see, they made really good and interesting work. at the period of critique,
Professor Shibuya gave a message for students, "in kiln class, we only have four subjects
a year, but I saw many improvement with your work. It is the result that you had worked hard,
and tried thinking what you want to make from the bottom of your heart, at the every subject.".
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by toyamaglass | 2011-02-11 19:36 | 授業
2011年 02月 09日

1年生のホットワーク、講評!!

今日は造形科1年生ホットワーククラスの講評でした。

今回の課題はというと「色・文様・かたち」というテーマ。
色合いや文様、またはそれに伴う形の研究をする課題です。

そしてなにより今回のキーワードは「好きこそ物の上手なれ」。
各自の内面も作品に反映させていくという隠れたテーマもあるのです。
 
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学生同士でもそれぞれの意見を伝え合っています。良い雰囲気。
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講評会場に並んだ作品の数々は課題のテーマの枠を越え、自由な発想や表現に富んでいました。

みんな色々な実験を重ねた成果が出ている感じ。

まぁ中には少し食い足りない作品もあったように思いますが、お疲れさまでした!

今月末にある全体講評までには仕上げるとこ仕上げて見せて下さいね!

そしてそして、
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12月から産休に入った中神先生に替わって、1年生のホットワークを担当してくださった
津坂先生!!本当にありがとうございました!!

吹きガラスの基礎から、様々な技法、もちろん考え方についてまでたくさんのことを教えていただきました。

講評後、学生のみんなへ「ものを作りあげる力を持ってください。そしてこの学校で学ぶことが
できるこの2年間を大切にして欲しい。」とメッセージをくださいました。

この言葉を忘れず、残りの時間を精一杯頑張って行きましょう!!

ではでは、津坂先生、どうもありがとうございました!!(K)
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by toyamaglass | 2011-02-09 18:06 | 授業
2010年 12月 08日

造形科1年生 ホットワークの講評!

今日は、造形科1年生のホットワークの講評会が行われました。

ん!?あれっ!?前回の講評が11月17日。そして今日は…12月8日。
そうなんです、1ヶ月も経っていないんです。

短い制作時間でみんな、どんな作品に仕上げて来たのでしょうか?

今回の課題のテーマはといいますと、「五感」。
五感の中の1つの感覚をテーマに与えられ、その感覚器官を刺激するような作品を制作するというもの。


まずはこちら!!
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聴覚をテーマに与えられた学生の作品。
ガラスの糸電話です。
「わー!!聞こえる!!」「宇宙の音みたい!!」みんな大興奮!!
「やらせて!!」「私もー!!」のエンドレス。笑
コイル状に巻いた形のガラスの糸や、ガラスの糸の途中にまたガラス糸を足して3人でお話したりと、
大成功な感じ。なによりもみんなの反応が証明しています。

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そしてこちらも同じく聴覚がテーマの作品。「心音」のイメージで制作しているこの作品は、
出産をひかえ、今、産休に入られている中神先生から発想を得たようです。
陰がとても美しく、赤いガラスの薄い板がゆらゆらと揺れると、陰が波打ち、
まるで心音を映像として見させられているよう。

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つづいてこちらは味覚がテーマの作品。
「味覚=舌」
シンプルな故に、インパクト大です。
白い壁から突然大っきな舌ベロがでているんです。しかもかなりリアル。
各課題の講評では先生だけがコメントを言うのではなく、クラスメイトからもいろんな意見を聞いたり、
時にはディスカッションしたりするというのが研究所のスタイル。これが、とっても良いんです。
みんなから、「こんな所からこの舌が生えてたらもっと不気味でいいんじゃない!?」
といろんな意見が飛び交います。

他にもたくさん面白い作品が並びました。紹介しきれないのが残念なくらい。。
みんな、短い時間でよくぞここまで!!という感じです。
制作の時もちゃんと落ち着いてチームのみんなに指示を出せる学生が増えてきた感じです。

次が最後の課題!!
この調子で行きましょう!!(K)
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by toyamaglass | 2010-12-08 22:11 | 授業
2010年 11月 24日

キタ——————!!!

津坂さん!!!

帰ってきたーーー!!!

昨年まで、研究所のキルン担当の助手だった津坂さんが、今度はなんと、
吹きガラスの先生として再び戻ってきてくれました!!!

造形科1年生の吹きガラスを担当している中神先生が先週から産休に入ったので、
今日から来年の3月まで教えに来てくれることになったのです。

津坂さんは富山で個人工房を持たれていて、大変いお忙しいにも関わらず
快く引き受けて下さいました。この場を借りて、本当にありがとうございます。

そして、今日が津坂先生による最初の授業日。
どんな授業になるのか楽しみにしていると、まずみんなを集めて

津坂さん:「前から言ってありましたが、今日は吹きガラスのテストしまーす!」
学生:「え〜〜っ!?」

学生のみんなはビックリ。そりゃそうですね、今初めて聞いたんですから。

テストの内容はというと、、、

1.無垢でタマゴ型をつくる。

2.2回巻きで吹いて球をつくる。

という基本的なもの。ただし使う道具はハシと紙リンのみ。途中で焼き直す回数も制限があります。
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津坂先生によるデモの後、テスト開始です。

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テストの最中は作業している学生以外はみんな見ているので、かなり緊張します。
ザ・プレッシャーです。

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か・な・り、見られています。

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もちろんガラスを巻き取る瞬間も見られています。

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気付いたら、所長さんまでもが、見ていました。

みんなは、人に見られながら吹きガラスをする、というのが初めてだったのもあり、
かなり緊張とプレッシャーを感じていました。

でも今回は、テストとはいっても採点するためではなく、津坂さんは途中からみんなを指導するにあたり、
その人に見合った技術的なアドバイスをするために、それぞれの学生が吹きガラスをどのくらい
できるのかを見ていたのでした。

それに、吹きガラスの工房の就職試験などは必ずといっていいほど実技審査があり、
その時はたっくさんの知らない人に囲まれて吹きガラスをしなければなりません。

確かに見られて緊張したけど、ちょっと視点を変えれば、試験で初めてその緊張やプレッシャー
を感じるより、1年生の今経験できて、ちょっとラッキーだと思いますよっ!(K)
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by toyamaglass | 2010-11-24 17:51 | 授業
2010年 11月 17日

造形科1年生、ホットワーク講評。

今日は造形科1年生のホットワーク、2課題目の講評。

出された課題は、「飲むグラス、食べる器、生けるグラス」というもの。

飲み物や食べ物、植物を限定し、ガラスと組み合わせて制作したり、
限定したもののための器を制作します。

さぁて、どんな作品が展示されたのかというと・・・
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んんっ!?バナナ!!
ガラスで作ったバナナの皮に、バナナの実がはいっています。
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バナナの皮のステムがついたワイングラスまで!!!斬新!!
カップの中にはエスプレッソやココアのムースが。

そりゃ、みんなで試食しないわけにはいきません。講評、兼、試食会です。

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こちらは、ワイングラスの形を逆さにし、実際には台になる部分が飲み口として開いているグラス。
ストローまで作ってあります。下の鏡に映ると面白い!

みんなの力作が並びます。

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コンセプトを重視し制作する学生も多く、講評では先生のコメントだけでなく
同じ学生からも意見が意見が飛び交います。クラスメイトの意見や考えを聞くのって、
とても勉強になるし、お互い刺激しあっている感じがとてもいい雰囲気だなぁと感じています。

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この調子でみんな次の課題もモリモリ頑張って行きましょう!!(K)
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by toyamaglass | 2010-11-17 16:42 | 授業