2010年 11月 08日
1年生はキルンのクラスで、キャスティングの課題に取り組んでいます。 キルンキャスティングは、耐火石膏等の型にガラスを詰め、電気炉(キルン)の中で 溶かして成形する技法です。*キャスティングは、鋳造の意。 一昨日の窯入れ日。通常5日ぐらい前までに型を取り、中の原型を除去し乾燥させた 状態が良いのですが・・・なんと、ほとんどの人が、まだ出来ていませんでした。 型を修復中の人や、 中の水粘土原型を除去している人も。 こちらはワックスで原型を作った人。熱い蒸気で石膏型からワックスを 溶かして除く脱ロウの作業中。窯入れは間に合うか、いかに??? 渋谷先生が各学生の型を最終チェックしています。 前日までの徹夜作業で、疲労もピークの様子、ぐったり。「明日のジョー」みたい。 疲れで頭が回らない中、窯のどこに誰の型を置くか等、皆で話し合い調整。 最後の踏ん張りどころです。 慎重に各自、型をセットしていきます。型によっては置いてからガラスを詰めたり、 植木鉢を上に置き、そこから流し入れる物もあります。 無事セッティングが終わり、予定時刻を1時間過ぎての17:00に焼成スタート。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー そして今日、キルンは880℃に到達しガラスが溶け、型にゆっくりと流れ込む予定です。 「型が割れていませんように」。皆、祈るような気持ちで中を確認します。 制御盤のディスプレイが温度を表示しています。 皆で、制御盤と窯の中を時々確認し、ガラスが溶けていくのを見守ります。 窯の中はオレンジ色に赤熱しています。型の崩壊も無く、しっかりガラスも 溶けているようです。今回は一番厚みのある作品が15cmと、初めての キャストとしてはかなり厚みがあり、大きさもあるため、ガラスの中側と外側を なるべく均一の温度で下げていく、「徐冷」という工程に時間がかかります。 他の授業の課題が山のようにある中、皆必死に制作し窯入れに間に合いました。 うまく型通りに流れているか、10日後の窯だしを楽しみにしつつ、 学生達は休む間無く、既に別の課題に取り組み始めています。(T)
by toyamaglass
| 2010-11-08 12:24
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