2010年 04月 26日
マーク先生が、3月でアメリカに帰られて次の先生が来るまでのあいだ、非常 勤講師としてピーターアイビーが研究所に2年生の吹きガラスを教えに来ています。 最初のうちは、グローリーホール(ガラスをあぶり直す為の設備)無しで、 ケーン(ガラスをのばしてできる棒)をひく練習をひたすらやっていたようです。 そして、金曜の午後、そのケーンを使ってレティチェロという高度な技法を デモンストレーションで見せてくれました。 レティチェロという技法は、イタリアの伝統的な技法で網目模様をつくりだします。 普通は濃い白色のケーンをひっぱっておいてそれを使って作るのですが、今回は、 無色透明のケーンを使ったので網目文様はなく、泡だけがとじこめられています。 最終的に、大きなお皿の形になりましたが、徐冷炉に入れる前、ポンテ (吹きガラスの行程で必要になる鉄の棒の先にガラスが巻いてあるもの) から落とす時に割れてしまったそうです。 そして、最後に吹きガラスにおいての大切なことについて話してくれました。 その大切なこととは、まず、きれいにガラスを巻いてくること、だそうです。 しかし、そのきれいにガラスを巻いてくることが、なかなかできないんですよね。(N)
by toyamaglass
| 2010-04-26 09:53
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